柚子と自宅で過ごした数日間(下)

3日目》この日は昼からお寺さんで打ち合わせです。柚子はうちの母とお留守番です。私は初めてなので、場所を覚えなくてはと車の外の景色を眺めていました。旦那のお父さんの車には柚子との思い出がいっぱいです。よく貸していただくので予め柚子のチャイルドシートを置かせてもらっているのですが、周りにはアン◯ンマンや◯ッフィーのおもちゃが置いてあります。今年の5月に初めての旅行に行ったのもこの車です。私と柚子はいつも3列シートの真ん中に座っていたので、正直辛くて3列目に逃げてしまいました。旦那は自ずと2列目にごめんよ…。

外の景色の中には柚子と行った場所や思い出がいっぱいで、元気だった時の柚子の顔が浮かびます。この日の外出はとても辛かったです。

 

お寺さんでは戒名をお願いし、納骨するかどうかを決めます。最近は分骨したりがあるそうですが、お寺さんによるとあまりしないほうがいいそうです。詳しくは聞けませんでしたが、やはり一つの体はバラバラにしないほうがいいんですかね。うちは今回お寺さんから分骨ダメと言われましたが(はっきりとではなく、少し遠回しに)、今は様々な故人との過ごし方があるので、ずっとそばにお骨を置いておく方もいれば、分骨用の綺麗な骨壷も販売しています。それぞれの家族の望む形が取れるようになったのも時代が変わったからなんでしょうか。

打ち合わせが終わりおばあちゃんのお墓参りへ。とても整備されていて綺麗なお墓でした。柚子もここに入るのかと思うと、おばあちゃんへのお願いにも気合が入ります。子供好きな方だったそうなので、柚子も沢山遊んでもらえて嬉しいです。この日外は雨が降ったり止んだりしていて、いつも雨女だった柚子が付いてきているのかな〜と存在を感じていました。

 

帰宅すると、葬儀社から柚子の遺影が届いていました。(もちろん手持ちで)先日写真をアップしましたが、とってもいい笑顔で私達の心も明るくなりました。

 

4日目》この日は朝から納棺をしました。ベッドのままより納棺した方がドライアイスの効きが良くなるそうです。丁寧にご説明いただき、綺麗なお顔のままの柚子で見送りたいので納棺をお願いしました。棺は子供用のかわいい棺が用意されていて柚子はおもちゃ箱の中にいるみたいです。

 

そして午後には私たち家族が出産時〜NICU退院までお世話になった看護師さん方が柚子に会いにきてくれました。ご都合がつかず葬儀に参列出来ないとのことで、最後のお別れをしに来てくださったのです。本当にありがたいです。

看護師さんのお子さんも一緒に来てくださり、久々に会ったのですが大きくなってとっても可愛かったです。その際にひまわりのお花をいただき、沢山お話をし、とても素敵な時間をありがとうございました。こんな形になってしまいましたが、柚子も一緒にお話聞いていたのかな、と思います。

 

5日目》通夜前日、私たちは花瓶と柚子の好きなぬいぐるみを買いにショッピングセンターへ。いつもはどちらかが柚子を抱っこしているので、二人共手ぶらだと寂しいです。つい1週間前まで私たちは3人家族でしたが、今は二人きりです。改めて柚子の存在の大きさを感じます。私は口が悪いし思ったことをすぐに口に出すので「柚子がいない、つまんない。」を繰り返して旦那を困らせていました。この頃には少しずつ食事が取れてきたので、柚子にも一緒の食事を出しました。これからは同じご飯が食べれるからそれを楽しみに料理をするね。

 

柚子と自宅で過ごす最後の日です。

この数日間、夜中目が覚めた時、朝起きた時いつも柚子の顔を見に行きました。うそぴょーんって起きてないかと期待しますが、柚子は眠ったまま。あまりにも寝顔が可愛くて本当に爆睡してるみたいです。明日からまた忙しいけど、ママもパパも最後まで頑張って柚子ちゃん見送るからね。