パパと柚子のご対面

妻が頑張っている間、私は手術室前の休憩所みたいなところで待っていました。

待っている間の心境はなんとも表現が難しいですが、普通に出産待ちをしている父親の心境とは違う気がします。突然の出産になってしまったこともあり、赤ちゃんが正常な状態で産まれて来ないだろう事を覚悟するような時間でもありました。

そんなこんなしているうちに、手術室から新生児用の保育器が出てきました!!その中の赤ちゃんは胸を上下させ、しっかりと呼吸をしているように見えました。事前に1000gちょいくらいで・・・という事は主治医の先生から伺っていましたが、想像していたより大きく感じました!そしてなんとなくかわいい。笑 その後、ベッドの上の妻とも会え、無事に出産が終わったのでした。

 

その数時間後、赤ちゃんの検査が終わったとの事で、父親の私一人でNICUの個室に通されました。その段階で判明していた事は、脳梁の完全欠損、動脈管開存症(PDA)、心室中隔欠損症、腎臓奇形でした。はっきり言って、目の前がクラクラするような衝撃でした。先生には「奥様には私から説明しましょうか?」と提案されましたが、私から説明したいと伝え、個室を出ました。

個室を出たまま妻の病室に向かい、全て話しました。先生は妻に後日伝えるつもりだったと思いますが、私たち二人の子の話を妻にだけ後日というのは、隠し事みたいで(隠し事ではないが・・・)嫌ですし、妻の性格を把握した上ですぐに伝える事にしました。

覚悟をしていたつもりではありますが、いくら覚悟しても覚悟が足りなかったなと思い返します。