出産当日、旦那、旦那のお母さん、おばあちゃん、私の父母が来てくれました。(平日だったので旦那のお父さんは来れませんでした)
手術の予定が二番手だったので、前の手術の方が終わってから午前10時過ぎにお呼びがかかり、看護師さんと旦那と3人で一つ下の階にある手術室まで歩いていきました。
手術室の前室に辿り着いてもまだ実感が湧かず、なんだかぼーっとしたり、無駄にヘラヘラしていたのを覚えています。いざ手術室に入ることになって、急に怖くなってきて、生まれて初めての手術だしすごく緊張していました。
手術台に上がり、腰から麻酔をかけて下半身がなんの感覚もない肉の塊のようになりました。手は動かせないように手首の辺りを台に固定されて、青いビニールシートのついたてのようなものが胸の辺りに置かれました。自分のお腹より下は見れなくなっていますが、意識もあるし、器具のカチャカチャ音も聞こえてくるので恐怖は増すばかりです。
11時過ぎ、いよいよ手術が始まりました。手術中、好きな音楽をかけてくださるとのことで、洋楽の方がBGMになっていいかなと思い、ビートルズの「1」というアルバムをかけてもらいました。先生や看護師さん達が「よろしくお願いします」と声を掛け合っている下で、私は手術への恐怖と
「早く産むことになってごめんね」
「どうか生きて生まれてきますように」
「どうしてこんなことになったのだろう」
「(旦那に対して)丈夫な子を産んであげれなくてごめんなさい
という色々な気持ちでいっぱいになってしまい、ボロボロと泣いていました。看護師さんは大丈夫ですよーと励ましながら涙をティッシュで拭いてくれました。
開始から5分程すると、先生(後にNICUで柚子の担当の先生になる方)が「もうすぐ赤ちゃん出てきますから、この辺りを見ていてくださいね」と、頭の右側から声をかけてくれました。私はまだ号泣中。
2011年12月1日午前11時27分
「はーい、おめでとうございます!」
先生の両手には抱えられているというより包まれている、子猫位のサイズの血だらけの何かかがやってきました。これが柚子との初のご対面です。
33週2日 1150g女児の誕生
一番最初に思ったのは、小さいながらもはっきりと産声が聞こえたので、生きてて良かった!でした。また、血まみれで人の形か何かもわからないけど、先生が赤ちゃんを私の顔に近づけてくれた時に、不思議と自然に、かわいい!と感じました。私相変わらず大号泣。
赤ちゃんはそのまま保育器に入れられ、一足先にNICUへ。
すぐにお腹を閉じる処置が始まり、私は段々落ち着いてきて部屋を見渡す余裕すら出てきました。先生がビートルズって帝王切開に合うね〜なんて言ってるのを聞きながら、気がつけば手術終了。
先生方、ありがとうございました。
自分、お疲れさまでした。
赤ちゃん、早くまた会いたいね。
後編に続く〉
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